医療介護業界を除く業界では、未だ35歳転職限界説がまことしやかに囁かれています。
私自身、リストラされたのが40代手前で非常に苦労しましたが、こと介護業界においてはあまり年齢による障壁は感じることはありません。
ただやはり年齢が高くなるにつれて発生するマイナスイメージは持たれるので、そこを自覚するかしないかによって結果は大きく変わってきます。
まずは給与の問題。
30代であれば少なくとも5年から8年間の経験がありますから、全くの新人に比べて給与が割高になりますよね?
いくら実績があったとしても、転職先でその実力が100%発揮できると思えない場合は慎重にならざるを得ません。
ですから、30代の転職ではいったん年収が下がることも辞さない構えが必要なんです。
保守的な姿勢はどうしても、30代以上の転職者に付きまとう問題ですよね?
全員が全員というわけではないのですが、過去の栄光にとらわれ過ぎて柔軟な発想ができなかったり、プライドが邪魔して新しい職場で協調性を発揮できないケースは良く起こることです。
これは私も大いに反省すべき点ですが、「前職では…」と接頭語をつけて話すクセは絶対にやめた方がいいですね。
分からないでもありませんが、逆の立場から言わせてもらえばただただウザいだけです。
もっと敬遠されるのが人間関係を上手く構築できないと判断されるケース。
年齢がどれだけ高くても転職した人間はただの新入社員です。
介護の現場では転職先の指導役が20代、極端な場合は10代の若い介護士である場合も珍しくありません。
そんな彼ら彼女らにキツく指導されると、ついつい愚痴のひとつも言いたくなりますが、そこをグッと我慢できる人材でないとどこへ行っても転職は難しいでしょうね。
面接や性格診断テストで組織に馴染めない人物、協調性のない人物と判断されたら、いくら優秀であっても採用は難しいと判断されます。
もちろん、自分では年下とでも気軽にやりとりできると考えていても、既存社員がノーと言えばその場合も残念ながら採用されることはありません。
そのような場合は、いさぎよく身を引くべきですね。
無理して既存社員に合わせながらのお仕事は精神的に参る原因にもなります。
自分を偽らず、介護に専念できる職場を探すのが良いですね。
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