10年ほど前までは、企業は新卒採用重視で、その補填できなかった枠をいわゆる第二新卒枠で埋めようと積極的に動いていました。
しかし、終身雇用制度が崩壊した今現在では、厳しい経済状況もあいまって社員をじっくり育てる余裕がなくなっていきました。
ましてや、介護業界では育てたと思ったら箔を付けて別の企業に移ってしまう、転職が当たり前の業界。
それよりも、短期間で即戦力として実績を上げられる経験者を雇うほうがよっぽど効率が良いと、どこの企業も分かっています。
プロパー社員いわゆる生え抜き社員をじっくり長い目で育てる流れから、即戦力となる人材を安い費用で採用する、この人材は条件の良い求人を見つけたらどこかに行ってしまうだろうけどとの流れに変わりました。
時代は急激に変化していますし、より時代のニーズと合致した短期間で即戦力となる人材をゲットするには、転職エージェントに採用過程そのものを丸投げするのが最も合理的だと日本の社会は舵を取りました。
こんな時代だからこそ、これまでの社会経験や職務経験を活かし即戦力となれる35歳以上の転職者に白羽の矢が立っています。
事実、35歳以上の転職者を採用する機会は確実に増えました。
私自身40代でリストラされて介護業界に流れ着き、ずっと同じ介護施設で総務人事職をやっていますが、リクナビNEXTやリクルートエージェントには登録しっぱなしにしています。
何故なら、この介護施設に入っても不満はありましたし、今までの職制が活かせないと、いつでもいい条件の求人があれば転職してやるぞという意気込みでした。
そんな中ここ10年で来るオファーは確実に変わったと実感しています。
10年前は、40代と言えばタクシーの運転手か介護職だけでしたが、今ではちゃんと総務課長職、人事課長職のプライベートオファーがやってきます。
ですから最初から転職できないと諦める前に、転職サイトに登録して自分の市場価値を確かめて下さい。
転職エージェントに登録して、キャリアコンサルタントと信頼関係を築いてください。
私達中高年は、社会で最も活躍できる世代との自負を持って、応募先企業で発揮できる強みをアピールすべき。
私達が社会に出て20年間働いてきた経験は、20代にはない私達だけの財産です。
もちろん、上から目線での面接は論外ですが、謙虚な姿勢で臨めば必ず企業が欲しいと思える人材に化けることができます。
特に、他業界から介護業界に流れてくる未経験者は、介護の経験こそないものの20年間培ってきた社会経験は強力な武器になります。
そのことを忘れずに、面接に臨みましょう!!